情報セキュリティを守るために必要な、C-I-A。
【C:機密性】情報資産を守るためのアクセスコントロール、暗号化等を行う指針
【I:完全性】情報資産の改ざんを防ぐためのチェック、不正操作監視等を行う指針
【A:可用性】いつでも情報資産にアクセスできるための二重化、バックアップ対策等を行う指針
それを守るための、人の心にも、同様のC-I-Aが必要となります。
(1)【C:機密性】秘密にすべきことを、守れる心
そのためには、意識の切り替えができること。
役割に応じた自分を演じられること。
(2)【I:完全性】自分自身を観察し、心のバランスを保ち続ける心
場に応じた、知情意の一致ができること。
自分自身の守護意識を持てること。
(3)【A:可用性】固定観念をとりはずし、柔軟に動ける心
知情意の不一致の元を正し、心を変化させられること。
認知のゆがみ、心のウイルスを、とりのぞけること。
これら、心のセキュリティ能力を高める手法を、各分野関係者の方と、意見交換しながら、普及促進していければと思います。
時代の変化からか、個人のモラル崩壊によって、組織における内部不正が多様化し、表面化し、問題となってきています。
不正の早期発見に向けて、隠された心情に気づき、見えない私生活での問題を見抜くためには、どのような取り組みが必要となるのでしょうか?
内部不正防止に向けたガイドラインの収集、整理、理解。
人の心情を読み解くための、「心理プロファイリング」手法の理解。
不正を防止するための、心のセキュリテ研修展開。
これら、内部不正の防止に向けた取り組み方法について検討し、対策としての心のセキュリティの在り方について探究していきたいと思います。
近未来に実現すると言われている、心のネットワーク。
考えたこと、感じたことが、すぐに伝わり、人の考え方や感情が、自分のことのように心に入り込んでくる。
リアルとバーチャルの区別、自分と他人の心の区別が困難になってくる。
そのような時代に、子孫たちの心は順応できるのでしょうか?
自分自身の心を守るための、心のセキュリティ能力を、すぐに高めていくことはできるのでしょうか?
心のネットワーク技術が完成してから、人の心を育成しようとしても手遅れになることは、今のコンピュータセキュリティ対策を見ていればわかることです。
技術が完成する前に、数世代かけて、心の育成準備を進めていく必要があります。
今、わたしたちにできること、今、わたしたちがすべきことには、何があるのでしょうか。
心のセキュリティの必要性を広く理解していただき、各分野の有識者に準備を始めていただくこと。
まずは意識レベルからの能力育成を始め、育成講師を増やしていくこと。
約100年間のロードマップを描き、子孫たちにバトンタッチしながら、無意識レベルでの能力育成を達成できるように準備すること。
今すぐ取り組める、心のセキュリティ能力育成として、既存心理学を応用した意識レベルでの、心のCIA研修の確立を目指していきたいと考えています。